静岡新聞より転載。

いつも申請している私から見ると、国道事務所等の申請を処理している行政の現場の方々は、本当に頑張っていただいているなという印象はあります。
一時期は個別審査があると3ヶ月半程度かかっていたものも、2ヶ月程度で審査が終わるようになってきました。
申請件数がどんどん増えていき、後付け法令が増えて複雑になっていっている中、本当に頭が下がる思いです。

しかし、一方で車両を利用しているユーザーの目線から考えると、「締め付けがどんどんきつくなっている割に、全然すぐに許可がおりない」というのが実情。
せっかく購入した車両を使わずに、特車の許可が取れるまで眠らせておくしかないのは、運送会社様にとっては非常に厳しいことなので、審査のさらなるスピードアップは必要。
今のシステムを維持したまま抜本的に解決方法できる方法の一つとして、私としては今のテクノロジーを利用して未収録道路を猛スピードで減らして欲しいです。
そうすれば、申請も楽になり、審査にかかるコストも減り、許可が出るまでの期間は非常に短くなる。
記事にあるように一部の国道事務所だけで審査のスピードアップをしたところで、長期的にそこに申請が集まってしまい、結局全国的に平準化してしまいそうな気もしますよね。
やっぱり全国的に対応していただきたいところ。

申請している私たちができることは、できる限り役所に無駄な手間をかけるような申請をしないことです。
「車両や積載物の重量や寸法が大きすぎて、手間がかかってしまう」のは、仕方のないことだと思いますが、
「あってるかどうかわからないけどとりあえず申請してみる」という行為は、行政の限られたリソースを無駄に食いつぶし、審査の遅延の一因になっていると思います。
申請する前に、申請内容が間違えていないかきっちりチェックしましょう。わからないことは事前に確認するのもありだと思います。

道路の総重量制限値や高さ制限を超過した大型トレーラーやトラッククレーンなどの「特殊車両」の通行許可申請が、全国的に増えている。背景には物流の発達やドライバー不足による車両の大型化があるとみられ、静岡県内の申請・許可件数も5年間で約5倍に急増した。無許可運搬などを行った場合、重大事故を引き起こしかねない特殊車両。県などの道路管理者は取り締まりと啓発に力を注ぐ。

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/569292.html